愛しい日々 奏でる日々 hitomitk.exblog.jp

ピアノを弾き、歌っています。


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2012年5月 東の森の花便り(4)

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前の記事↓に書いた、隣の森で暮らしている女性お二人。
二人ともYさんなのだけど(笑)、お家の庭をぐるっと見せていただいた後、
「この裏に湿地があって、この間水芭蕉が咲いてたんですよ。
 あ、ワサビもとれましたよ…、行ってみます?」
行く行く!と母と二人、案内していただく。

ほんとにびっくりするほど近く、緩やかな坂を下ると小さな水の流れがあって…。
さすがに水芭蕉は咲き終わっていたけれど、そのすぐ脇のほの暗い林の中に一論だけ、
ほわんとやわらかく光るように咲いていたのが、
この写真の「石楠花(しゃくなげ)」 なんとも幻想的で奇麗でした。

そこで思い出したのが『夏の思い出』の歌詞…
「夏がくれば思い出す
 はるかな尾瀬 遠い空
 霧のなかにうかびくる
 やさしい影 野の小径(こみち)
 水芭蕉の花が咲いている
 夢見て咲いている水のほとり
 石楠花(しゃくなげ)色にたそがれる
 はるかな尾瀬 遠い空」

水芭蕉と石楠花の組み合わせ…
今私の目の前で、水芭蕉の咲く水辺のそばに石楠花が咲いている!
とちょっと嬉しくなり(笑)、しかし…季節がおかしくないか?と思う。
尾瀬の夏はそんなに寒いの?夏に水芭蕉が咲くなんて〜と思い、調べてみると・・

尾瀬の気候は、母の住む辺りと同じらしい。
なので、水芭蕉が咲くのは5月上旬あたり…。
つまり作詞した江間章子さんは間違っちゃったというわけ。
ただ、江間章子さんは幼少時代、夏に水芭蕉が咲く地域に育ったらしく
それでそのイメージのまま、この歌詞になったらしいのだ。

小さい時の記憶とか感覚って、すごく強いんだなぁと思う。
たしかに私も昔のいろんな感覚が蘇って、
歌詞の中にそういう要素が入ったりすることもある。

小さい頃の思い出、懐かしくて忘れられない一瞬。
もちろん、人との関わりや事柄としての思い出もいいけれど、
風景、音、光、温度、湿度、匂い・・、そんな感覚的な記憶とか…。
大袈裟でなものでなくて心の奥の隅っこの、普段忘れてるけれど何かの拍子にふと蘇る…
そういう誰の心の中にもあるだろうそれぞれの記憶、いいものですよね。
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Commented by tainosin at 2013-07-09 14:19 x
はじめまして

石楠花は本当にきれいですね。
江間氏の名誉のために少し書かせていただきます。
花の詩人と呼ばれた江間氏は幼少のころ岩手山の近くに住んでいました。
そこは水芭蕉が咲く地域だったのです。
そして1944年、たまたま尾瀬を訪れた江間氏は、一面に咲き乱れる水芭蕉を見ました。
その時の気持ちを「夢心地」と表現しています。
幼少のころの記憶がよみがえったのです。
終戦後、江間氏はNHKから「夢と希望のある歌をお願いします」と依頼されました。
夢と希望ということで、真っ先に思い浮かんだのが尾瀬の情景だったのです。
たしかに尾瀬で水芭蕉が咲くのは5月末であり、尾瀬の春先に当たります。
その理由を江間氏は、「ミズバショウの最も見事な5,6月を私は夏と呼ぶ、それは歳時記の影響だと思う」と述べています。
歳時記には俳句の季語が掲載されていますが、水芭蕉は夏の季語なのです。
文学上の季節と、実際の季節は少しずれがあります。
そのため、よく誤解されるようです。
by hitomi_tk | 2012-08-01 15:10 | 東の森便り | Comments(1)