昨夏のレコーディング、今更<片付け帰宅編>
2008年 02月 11日
さて、昨年8月にレコーディングをした話。
覚えていらっしゃるでしょうか・・。
最近こちらを覗いてくださるようになった方には
何のことか分かりませんよね。申し訳ありません。
(よろしければ2007年8月のレコーディングの記事をご覧くださいませ。)
あの続きを書けないままなっていたので、
今更なのですが、半年の記憶を辿ってみましょう。
それでは始めますね・・。
耐久レースのような録音が済み、片付けて早くホールを出なくてはいけません。
レコーディング機材、すごい量のケーブル、どんどん片付けられていきます。
しかしE氏と私はよく分からず、下手に手を出すとゴチャゴチャになりそう。
「あ、いいですよ、出来ますから」と仰るエンジニアT氏のお言葉に甘えて
ごみ集めとか、自分たちの出来ることだけさせていただく。
そして、ピアノ。
ピアノが片付けられようとしていた。
ホールのスタッフの男性3人が柔らかい布でピアノを綺麗に磨きあげていく。
丁寧に丁寧に、優しく慈しむように。
いいなぁ、私もやりたい・・、私も。しかしそうもいかず、傍で見つめる。
見つめながら、何ともいえない気持ちに包まれる。
心の中でひたすらピアノにありがとうを言っていた。離れたくなかった。
たった一日、いや半日一緒にいただけ。私のピアノではない。
ピアノ庫へ帰って行くのは当たり前のこと。でも離れがたかった。
私にあらためてピアノというものを教えてくれたピアノ。
やさしく触れれば、応えて深く響いてくれるピアノ。
まるで、自分の指が耳が体が心が、ピアノと一つに溶けていくような錯覚。
そんな感覚をくれたピアノに、もう触れられない。
また逢える機会があるのかどうか・・。
やがてピアノにはカバーが掛けられる。どうにも寂しい。
そしてゴロゴロとホールの出口へ運ばれて行く。待って・・・、
もちろん声にはならない。そして・・、ピアノは見えなくなった。
残されたのは、広い空間と、そして茫然と立ちつくす私。
ここだけの話だが・・・、泣いた。
すごーく我慢して、みんなに分からないように少しだけ。
なぜかな…、深い感謝の気持ちと離れる寂しさ。
今、思い出しても泣いてしまう。
書きながら、ふと思う・・。
えっと、こんなふうに男の人との別れを感じたことあったっけ???
女の子とはあったりするのになぁ、、。
は〜ぁ、それも寂しい話だ。。
ホールを後にして、E氏と駅へ向かう。
21時を回っている。何か食べなきゃね、と探すが飲食店はまったくない。
唯一開いてたスーパーマーケットに入るが、食べられそうなものは無し。。
結局、飲み物だけ(彼女はビール、私はお茶)を買い、
誰もいない駅のホームで電車を待ちながら
「お疲れさまでしたー、はーー、とりあえず無事録れてよかったー」
と二人、乾杯をしたのでした。
(もう少し続く・・)
覚えていらっしゃるでしょうか・・。
最近こちらを覗いてくださるようになった方には
何のことか分かりませんよね。申し訳ありません。
(よろしければ2007年8月のレコーディングの記事をご覧くださいませ。)
あの続きを書けないままなっていたので、
今更なのですが、半年の記憶を辿ってみましょう。
それでは始めますね・・。
耐久レースのような録音が済み、片付けて早くホールを出なくてはいけません。
レコーディング機材、すごい量のケーブル、どんどん片付けられていきます。
しかしE氏と私はよく分からず、下手に手を出すとゴチャゴチャになりそう。
「あ、いいですよ、出来ますから」と仰るエンジニアT氏のお言葉に甘えて
ごみ集めとか、自分たちの出来ることだけさせていただく。
そして、ピアノ。
ピアノが片付けられようとしていた。
ホールのスタッフの男性3人が柔らかい布でピアノを綺麗に磨きあげていく。
丁寧に丁寧に、優しく慈しむように。
いいなぁ、私もやりたい・・、私も。しかしそうもいかず、傍で見つめる。
見つめながら、何ともいえない気持ちに包まれる。
心の中でひたすらピアノにありがとうを言っていた。離れたくなかった。
たった一日、いや半日一緒にいただけ。私のピアノではない。
ピアノ庫へ帰って行くのは当たり前のこと。でも離れがたかった。
私にあらためてピアノというものを教えてくれたピアノ。
やさしく触れれば、応えて深く響いてくれるピアノ。
まるで、自分の指が耳が体が心が、ピアノと一つに溶けていくような錯覚。
そんな感覚をくれたピアノに、もう触れられない。
また逢える機会があるのかどうか・・。
やがてピアノにはカバーが掛けられる。どうにも寂しい。
そしてゴロゴロとホールの出口へ運ばれて行く。待って・・・、
もちろん声にはならない。そして・・、ピアノは見えなくなった。
残されたのは、広い空間と、そして茫然と立ちつくす私。
ここだけの話だが・・・、泣いた。
すごーく我慢して、みんなに分からないように少しだけ。
なぜかな…、深い感謝の気持ちと離れる寂しさ。
今、思い出しても泣いてしまう。
書きながら、ふと思う・・。
えっと、こんなふうに男の人との別れを感じたことあったっけ???
女の子とはあったりするのになぁ、、。
は〜ぁ、それも寂しい話だ。。
ホールを後にして、E氏と駅へ向かう。
21時を回っている。何か食べなきゃね、と探すが飲食店はまったくない。
唯一開いてたスーパーマーケットに入るが、食べられそうなものは無し。。
結局、飲み物だけ(彼女はビール、私はお茶)を買い、
誰もいない駅のホームで電車を待ちながら
「お疲れさまでしたー、はーー、とりあえず無事録れてよかったー」
と二人、乾杯をしたのでした。
(もう少し続く・・)
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omuyan
at 2008-02-25 12:32
x
絶好のプロモーションになっているかも??
E家は代々 お強いとか?
特に女系が・・・
E家は代々 お強いとか?
特に女系が・・・
0
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hitomi_tk at 2008-02-25 18:19
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omuyan
at 2008-02-26 12:38
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hitomi_tk at 2008-02-26 22:40
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omuyan
at 2008-02-27 04:02
x
そちらも どちらも でございます。
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hitomi_tk at 2008-03-02 23:14
今度、RAGに来ていただけるようでしたら、ご紹介しますよ。
江崎女史に♪ご対面!
江崎女史に♪ご対面!
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omuyan
at 2008-03-03 23:52
x
by hitomi_tk
| 2008-02-11 19:05
| 日々のこと
|
Comments(7)